そんな、上級ブランドをのみ込む勢いの新型アルファードのキャッチコピーは「大胆に、前へ」。そしてヴェルファイアは「圧倒するか、圧倒されるか」。
それにしても、どうしてクルマがそこまで他者に対して身構えて威圧的でないといけないのか。高級外車も軽トラックも横断歩道を渡る児童や高齢者も、路上ではみな同じ交通社会の一員。
街中で多く目にする売れ筋のミニバンなだけに、車内の乗員に優しいのと同じように、車外の人や街にも優しくあってほしい気がする。(北林慎也、信原一貴)
https://www.asahi.com/articles/ASL1Y4GFPL1YUEHF007.html

「外したくない≒無難」、「だいたい他のみんなと同じがいい≒同調」という事かもしれません。
つまり、ステップワゴンのユーザーとセレナのユーザーで言えば、双方の価値観はほぼ同じで、メッキデザインの良否でなく「どういうグリルが流行り?流行りはメッキなのね、なら安心。そう言えばメッキは立派で良いね」が決め手になっているということです。

日本人の特性として、大きく他の人と離れたくない、自分らしさは欲しいが、多くの人との仲間の中に入っていたい、除け者になりたくない、だから、できるだけ自分の個性や主張は控えるという傾向があります。
https://documentcloud.adobe.com/link/review?uri=urn:aaid:scds:US:8d595d32-2d26-4a6f-9bfd-1074207aa97f

「強い人間になりたい。その高級車は強い」のだとすれば、クルマの造り方次第で、強引な運転を招きかねない。

今の車両開発には、心理学も深くかかわるが、メーカーは大型のメッキグリルがドライバーの心理に与える影響などを研究していないのだろうか。クルマがドライバーの一体感を呼び覚ますツールである以上、「ナイフは使い方次第で凶器にもなります」といった、ユーザーにすべてを委ねる無責任は通用しないはずだ。クルマを本当に安全にしたいなら、ミニバンやSUVの見降ろし感覚まで含めて、車両のデザインを抜本的に見直すことを考えてもいいのではないかと思う。
http://news.livedoor.com/article/detail/14964304/