「あれは、軽自動車のはずだ…」
突如現れたのはシャイニンググレーのN-WGNカスタムだった
ディーラーで見た静止した姿はありきたりだった
だが、一度公道で走り出したそれは大いなるオーラを放ち
アルヴェルを凌ぐほどのプレッシャーを与えてくるのだ
雨上がりの陽光をその多彩なパターンを奢るグリルに纏い
軽量なはずの車体はびしりと安定した軌道を示し
見る者すべての視線をさらい、王者の如く走り去った
そのクルマの名はN-WGN
これは、日本で最も売れることになるクルマとの邂逅であった