https://solarjournal.jp/sj-market/29941/
迷走続けるトヨタ
HVとFCVでガラパゴス化
中国勢の圧倒的なパワーと対照的に、日本メーカーの勢いのなさは情けないばかりだ。
トヨタの展示場も予想通り活気がなく、EV時代における存在感の薄さを痛感した。

世界の自動車産業がEV100%に向かう中、トヨタは迷走を続けている。トヨタは4月3日、HV技術の特許(2万3740件)を無償で提供すると発表した。

背景には、中国やカリフォルニアでHVがエコカーから外され、EV化の波に乗り遅れたトヨタの大きなあせりがある。
トヨタは、HVでは技術的にも、販売実績でもダントツだ。
他社がまねできないような高度な技術で世界制覇を狙ったが、逆に孤立化してしまった。

だからその技術を開放することにより、仲間を増やそうという意図だが、空振りに終わるだろう。
HVはガソリンエンジンとモーターを使用するが、エネルギー源としては100%ガソリンに頼っている。すなわち、「燃費の良いガソリン車」でしかない。
EV化が加速するなか、世界の自動車産業がHVに「逆戻り」することはないのだ。