【いまや世界最激戦カテゴリー】 2Lターボ最強はどれだ!?
2018年8月24日 / コラム
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「2Lターボ」という響きは、クルマ好きにとって格別なものがある。
 ここ最近の欧州車は、2Lターボをスポーツモデルへ積極的に採用している。国産勢では2000年代以降の排ガス規制強化を機に
そのラインナップを大幅に減らしてしまったが、新型シビックタイプRやWRX STIなどが世界を相手に奮闘している。
 本企画では、実は大きく2種類に大別することができる2Lターボについて触れるのを皮切りに、2Lの過去と現在、そして未来について探ってみたい。
※本稿は2017年のものです
文:国沢光宏、鈴木直也、ベストカー編集部
写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2017年12月10日号

(略)

■現行の最強2Lターボエンジンはどれだ?
TEXT/国沢光宏

 次に、自動車ジャーナリストの国沢光宏氏に、現行の最強2Lターボエンジンについて語ってもらう。
*    *    *
 現時点での世界ナンバーワンといえば、いうまでもなくベンツA45AMGに搭載されている381ps/48.4kgmである。
鍛造ピストンなど多くの部分に競技車両用の素材を使うなど、さすがF1で圧倒的なパフォーマンスを示すメーカーの意地を感じます。

 同じF1に出ているホンダ2Lが320ps/40.8kgmに留まっているあたり、F1の成績とイメージはダブってしまう。同じ排気量で15%負けているのだから圧倒的。

 ナンバー2となるボルボS60ポールスターに搭載されるDRIVE-eは、367ps/47.9kgmというスペック。このエンジンをベースにした
WTCC用のGRE(グローバルレースエンジン)も、ホンダのWTCC用エンジンより優れているといわれており、参戦から1年でチャンピオン争いに加わるほどの勢い。
ちなみにDRIVE-eのポテンシャルたるや高く、400ps仕様まで開発しているそうな。400psに耐えるシリンダーブロックの強度や冷却性能を持っているということ。