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今回、参加した日本グッドイヤーの試乗会は、
オールシーズンタイヤであるVector 4Seasons Hybridと
比較用の夏タイヤ「E-Grip ECO EG1」と
スタッドレスタイヤ「ICE NAVI 6」という3種類のタイヤで、
テスト車は現行型のトヨタ「プリウス」だった。
なおテストコースでの試乗だったため、雪上走行は直線だけで短い距離だったことを付け加えておこう。

乾いた路面とぬれた路面では、夏タイヤとオールシーズンタイヤに差は少なく、
ブレーキ性能やグリップ性能共に不満はない。
夏タイヤに比べると、オールシーズンタイヤは少し走行音が気になった。
いずれも、都会の市街地で普通に乗っている分には、十分満足できるレベルだろう。
一方、同じ路面をスタッドレスタイヤで走ったところ、夏タイヤとの性能差がみられる。

大きな差が表れたのは雪上での走行だ。
スタッドレスタイヤよりは制動距離がやや延びるが、
オールシーズンタイヤは路面をしっかり捉えて、停車できる。
最も威力を発揮したのは解けた雪の路面で、べちゃべちゃの雪の上では、
夏タイヤではタイヤがロックし、滑走気味に停車する。
一旦停止後、再発進を試みるとタイヤがスリップして再発進できなくなってしまった。
しかし、オールシーズンタイヤは停止から再発進までスムーズに行えた。
これはタイヤ表面のパターン(溝と切り込みで構成された柄や模様)が雪をかきやすい形状だから。

ところが、路面が圧雪路(積もった雪を踏み固めた道路)に近い状態になると
オールシーズンタイヤの弱点が少し表れ、停車はできても轍にハンドルが取られるようになった。
一方、同じ圧雪路をスタッドレスタイヤで走ってもハンドルが取られることはなかった。
これは荒れた雪上では、オールシーズンタイヤは、
スタッドレスタイヤほど路面との密着度が高くないからだろう。

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