>>241
ちょっとだけ補正。

通常、発電電力のCO2排出係数の分母のkWhは、需要端ベース。
環境省が各社別で発表しているその数字も、需要端ベース。
これは、発電電力量に対して送配電効率(日本はだいたい0.95)は反映済み。

ところが、「需要端」は実は、配電網の末端変電所の受入口のことで(OCCTOの定義では)、
本当は需要家取引計での「使用端ベース」にしたいところ。
ところが、需要端と使用端の間の効率が分からない。

さらに、使用端からEVの車載バッテリーの間に、充電器の交直変換ロスがある。
充電器の効率は、最近の急速充電器だと「定格出力で0.9以上」がほとんどなので、
いつも定格充電とは限らないけど、やむを得ずこれを採用すると、
モデルSのCO2排出量は、少なくとも、
(554/4.5)÷0.9= 136.8g-CO2/km 以上

なので、同クラスの化石車の分岐点は、もうちょっと下がって、
2320/136.8= 17.0 km/L

>>244
こちらを参考にどうぞ
日本における発電技術のライフサイクルCO2排出量総合評価(電中研)
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/leaflet/Y06.pdf#page=2
http://criepi.denken.or.jp/jp/kenkikaku/report/detail/Y06.html

上の「554」g-CO2/kWhとのベースの違いは、
・電中研のは、発電端ベース(発電機の直接出力で、所内電力と送配電効率を加味しないと需要端ベースにならない)
・554は需要端ベースの「実排出係数:556」にCO2クレジットを反映したもの
・電中研のは、発電時の「直接分」(pdfの赤)+建設・撤去の排出量(ライフサイクルCO2排出量)
で、石炭火力の一番効率の良いのでも、直接分で810g-CO2/kWh(発電端ベース)

技術開発中の火力はこっち。
次世代??発電に係る技術ロードマップ 技術参考資料集(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy_environment/jisedai_karyoku/pdf/report02_02_00.pdf#page=2

こっちは発電端ベースから所内電力だけ引いた送電端ベースで、建設・撤去時のは含まない。
2025年技術確立目標の「石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)」は、
590g-CO2/kWh(送電端ベース)。
現行のLNGのガスタービン複合発電(GTCC)の、
340g-CO2/kWh(送電端ベース)
にも劣る。