受刑者の質的変化と処遇上の課題
小澤 政治

 平成16年版犯罪白書は,「犯罪者の処遇」を特集テーマに取り上げ,成人犯罪者処遇の実情と変遷について,
従来余り紹介されたことのないデータも多数取り上げて分析・検討を加えている。本稿では,特集の中から,
成人矯正の分野における処遇上の動向を中心に,関連部分の一端を紹介する。本稿における白書の記載を超える
部分については私見であることをお断りしておく。

1 受刑者の質的変化
(中略)
 
J教育程度については,高学歴化の傾向がうかがわれる。
平成15年の新受刑者のうち高校卒業以上の学歴を有する者は
27.7%である(昭和48年は15.1%)。
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つまり、中卒者は服役中の犯罪者の実に72,3%を占める
宅建の世界から中卒がいなくなれば質が上がるのは当然