日本人は絶えず周囲を観察している。
本人にその自覚は無くても、無意識に観察している。
なぜ観察するかというと、自分が周囲に溶け込んでいか、浮いていないかという事が常に頭のなかにあるからだ。
そして一歩街へ出れば、自らも周囲から観察される、という事も理解している。
まだ小雨が降っているのに、周りが傘をささなくなったら、自分も傘をたたむ。傘をさしたままだと、周囲から浮くからだ。
電車の車両内やエレベーターの中が重苦しい雰囲気なのは、観察し合う空間だからだ
誰かと目が合うと、気まずい、あるいは腹が立つのは、相手に観察される
こちらが観察しているのがバレた、という明確な意識があるからだ。