バス自動運転、山の雨ではGPS届きにくさも
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過疎や高齢化の進む中山間地で交通手段の確保を目指し、国土交通省や滋賀県東近江市などは11日、同市の奥永源寺地区で、
人を乗せたマイクロバスを自動運転する実証実験を始めた。
17日までの期間中、公募の一般モニター約200人が試乗したり、専用ルートを運転手なしで走らせたりする。
同省が今年度に全国13か所で実施する実験の一環で、近畿地方では初めて。バスは定員20人で、高精度のGPS(全地球測位システム)や
道路に埋め込んだ磁気マーカーから誤差数センチで正確な位置を計測し、あらかじめ記憶させたルートを時速15〜25キロで走る。
この日は道の駅「奥永源寺渓流の里」で関係者を乗せ、公道1・6キロを走行。運転手が同乗し、前方に車や人が現れると操作したが、
それ以外はハンドルから手を離して自動運転した。
狭い道も無事走り抜けたが、山間部では雨が降り出すとGPSの電波が届きにくくなり、安全のため自動ブレーキがかかることも。
14日には公道200メートルで一般車の通行を規制し、マイクロバスでは全国初という運転手なしの自動運転も実験する。
同駅で行われた開始式で、同市の南川喜代和副市長は「中山間地の高齢者にとって移動手段は大きな課題。自動運転を一日も早く実用化してほしい」と述べた。
017年11月13日 11時03分 Copyright c The Yomiuri Shimbun