KOを期待されていることは分かっていたが、相手もベテラン。キャリア特有のうまさでピンポイントに当てさせてもらえなかった。KOにはこだわっていないし、10ラウンド戦えたのは収穫」と、初の判定勝利を前向きに捉えた矢吹。
「ここ3試合で日本のトップランカーには全部勝った。もう国内には敵がいない」と、いよいよ世界へ名乗りを上げた。ターゲットに挙げたのはWBC王者の寺地拳四朗(BMB)。
「前からやりたいと思っていたし、一番評価が高いチャンピオンだから」というのがその理由だ。現在、WBCでは3位につけ、松尾敏郎会長も「早くチャンスを作ってあげたい」と矢吹にゴーサインを出した。

敗れた大内は「想像以上に距離が遠かった。速いし、すごいレベルのボクシングだった」と矢吹を評した。4年前に判定負けした寺地より「強かった」とも証言。