井上が強いのは、ボクサーには珍しく「負けるイメージ」で戦いに挑むってことにあると思う。
ロドリゲス戦でも井上が戦う前にイメージしたのは、何もできないくらいに優位に立たれるイメージだったと語っている。
それくらいに相手を過大なほど強いとイメージして、リスク管理を行うのである。
ある意味、勝つためではなく負けないための戦いを彼はしているとも言える。
だから、チャンスと見たらこのチャンスを逃したら二度とチャンスは巡ってこないと思い、早く決着をつけたがるので、あんなに早くKOしてしまうのだ。
それもこれも相手に倒される恐怖が優っているからだろう。