ロドリゲス戦は、2R1回目のダウンでの、井上のフックが運良くクリーンヒットしたのが大きい。
あれは、コンマ何秒か前に井上が左に少し体を寄せたら運よく、ロドリゲスの右腕内側に頭が入って、偶然その右腕ガードが開いたのである。
しかし、その隙を狙ったわけではない。さしもの井上でもそんなに早く意図的には動けるはずはなく、体が勝手に反応しての左フックであろう。
それは、その後ロドリゲスがダウンして、井上が一瞬間をおいて喜んでいることから、井上自身も意図してなかったという事がわかる。
だがその後の井上の強烈左ボディーフックは完全に意図的である。
これは解説する必要はなかろう。
つまり、実はロドリゲス戦は運が左右したところが大きい、と言える。
1回目のダウン、クリーンヒットがなかったらどうなっていたかは分からない。
もしかすると井上はロドリゲスを攻略できなかった可能性もあったと思う。
試合巧者という意味ではロドリゲスの方が上だったのは1Rでわかっていたわけだし。