しばらくしてから一歩に情報が入る
「何だって!?速水さんがランキングに復帰!?」
青木と木村
「ああ・・・俺らも聞いて驚いたよ」
一歩「そんな・・・だって音羽ジムからは強制引退させられたはずだと…」
青木と木村
「マロンだ!あいつだよ…アイツが速水を拾っちまったのさ・・・」
一歩「なんですって!?」
青木と木村
「まあ察しはつくぜ…もう一度俺が夢を見せてやるとか言って言葉巧みに速水を丸め込んだんだろうな」
「それで速水はここ最近4連勝らしいぜ…いずれもタイ人の噛ませ要員ばかり相手にな」
「マロンがやりそうな事だよな…放っておくとロクなことにならないぜ」
「そういえば今夜、ホールで速水の試合があるらしいな…相手はまた出稼ぎタイ人だ」
一歩「と…止めなきゃ!」一歩が鴨川ジムを飛び出す
青木と木村「おい!一歩!お前が行ったからってどうにもならねえぞ!待て!」
ホールに一歩と青木村の3人が到着
リングにはわざとらしく大の字に倒れるタイ人選手と両手を挙げて満足げに天を仰ぐ速水の姿が…
速水「遂に…遂に乗ったぞ…復活の軌道に…昇竜…再びだ…」
コーナーにマロン「フフフ…次はコイツの元後輩の今井に挑戦の打診だな…一気に日本王座と世界ランキングを狙うぞ」
速水の目は異様にキラキラ輝いている
一歩「速水さんが…壊れてる…」  次号に続く