そもそも、ロマチェンコをインファイトに持ち込むこと
自体が不可能に近い。

なぜなら、相手のパンチが当たるポジションで止まることが
ほとんど無い。

ロマチェンコが警戒しているフェリックス・ベルデホは距離感が非常によく、
カウンターを打つタイミングが一級品。

また、それが当たろうが、当たるまいが、すかさずコンビで追い打ちをかける
あたりは期待を抱かせる。


ロマチェンコにとって、もっとも驚異となるのはやはりエロール・スペンスだろう。

階級に差があるので、対戦はまだ現実的ではないが、スムーズなポジション
移動に加え、無駄打ちをせす、空いたところに的確に強打を打ちこむところ
などは天才的。また、防御勘もよく、ウィークポイントが見当たらない。

現実的には、クロフォードとの対戦が期待される。
こちらも、かなりの強敵である。
ながれのなかで、自然にスイッチするので、先日リナレスにダウンをもらった
ように、一瞬でも気を抜くと致命打になりかねない。

ロマチェンコが負けるとすれば一発の致命打か、もしくはとてつもなく身長差、
リーチ差があり、かつ、スピードのある相手で攻めきれないときだろう。

なぜなら、ロマチェンコが普通に連打をもらうことは想像しにくい。