>>799
青木は原田戦以降一気に墜落したと言われることが多いが、
実際にはその後で、のちに東洋フェザー級王座を6回防衛した
金鉉の挑戦を退けている


信憑性はわからないが、とある花屋の論評
http://www.ham.gs/boxing.htm

理想的な骨格を持ったボクサーのベストワンは私の知る限り青木勝利だ。

パンチが当たったときの衝撃は、そのパンチの速度の二乗に比例する。
だからこそスプリントが大きな要素とされるわけだ。
ところが青木のパンチにはスピードがない。
速度の二乗だけでパンチ力が決まるのなら、五割を超すKO率が説明できない。

遅いパンチの、もう一つのデメリットは、よけられてしまうことだ。
しかし、青木は確かにスピードこそないものの、パンチを当てる優れたセンスを持っていて、
相当な実力者を相手にしても、一試合の内に、かなりの数の有効打を決めることが出来た。
青木のその緩慢なパンチが、しかし、殆ど「まぐれ」としか思えない程の鮮やかさで決まると、
相手は八割がた倒れるのだ。これは何度見ても腑に落ちない不思議な光景だった。

スピードを補う要素があるとしたら、前述の鋭い指向性だろう。指向性は骨格に依存する。
「青木のパンチのスピード」と「青木のパンチがもたらす結果」との、
このギャップを埋め得るリーズナブルな要素は他に見当たらない。