これが真実だ。
リゴンドーはロマチェンコを意識した事は無かった。倒すべき相手、憎むべき相手でしかなかった。
だが、ロマチェンコが目の前に立ったとき、ギレルモの胸がズキッと痛んだ。
一目ぼれ…ギレルモ・リゴンドー(37)にとってはじめての経験だった。
白い肌…変なタトゥー…むっちりした上腕二頭筋…動かすたびに汗がひかる広背筋…ああったまらない!
ロマチェンコに見惚れるギレルモ、その時非常にもゴングが鳴った。
2発3発と拳を繰り出すが、力がはいらない。
この人を殴る事なんて私にはできないっ!だって!だって…愛してしまったんだものっ!