>>322
確かにウィラポンとの二試合での長谷川が相当強く見えたのは事実。
ただ、自分よりスピードで劣り、中間距離での戦いに付き合ってくれる相手にしか、
強みを見せられないというのは、ほぼ判明してしまってるんだよ。

それは3度目の防衛戦だったヘナロ・ガルシア戦が最も顕著だろうね。
あの試合の長谷川もキレキレの絶好調で、
序盤は抜群のコンビネーションが冴え渡り、完勝ペースだった。
しかし、そこを粘られ懐への侵入を許すようになると、ロープ際まで追いつめられ、
ガムシャラな連打で対抗するしか出来なくなる状況を何度となく作られていた。

あの試合のガルシアがキャリアベストの出来だったとしても、
所詮はルイス・ペレスや西岡に完敗する程度のボクサーに過ぎない。
その相手にあの出来では、キコマルに完全KOされたのも必然。
仮に長谷川がベストコンディションを作ったところで、結果は大きく変わらないだろう。

確かに中間距離での長谷川のスピードとコンビネーションには目を瞠るものがある。
しかしそれ以外のファクターはからっきしと言っても過言ではない程で、
やはり総合的に見た場合にはどうか、というボクサーなんだよ。

勿論あくまで世界チャンピオンクラスという高い領域での話だけどね。