どんなパンチにも「押す」瞬間というのはあるんだけど、押す力×距離は体格などである程度上限があるから、
距離が長くなるほど強い力で押せなくなる。
押す距離を長くしていくと腕立て伏せと同じになるが、腕立てで失神する奴なんていないだろ。
電車で巡行中に平地と同じように立ってられるのと一緒。
だから押してる間は相手を強く加速しなきゃダメなんだよ。

作用・反作用の法則によって相手を加速した力と同じ強さで拳にブレーキが掛かるので、
ボクシングのパンチでの「押す力」というのは、実際には踏み込んだり肩を入れることによって
このブレーキ力に対抗して減速を極力減らそうとしているってこと。
こういう打ち方をすれば必然的に押す距離は短くなる。