プロボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦12回戦(米ラスベガス)は9日(日本時間10日)、
同級4位・尾川堅一(帝拳)が同級5位テビン・ファーマー(米国)に2-1で判定勝ち。
世界初挑戦で王座獲得した29歳に対し、本場の米メディアも「一晩中どデカいパンチを繰り出し続けた」と称賛している。

尾川がラスベガスで快挙を演じた。同級5位ファーマーを相手に一歩も引くことなく、激闘を演じた。12回で決着せず、
終了のゴングが鳴ったが、採点は116-112、115-113、112-116で「ケンイチ・オガワ」の名前がコールされた。
24戦目にして迎えた世界初挑戦で王座獲得した29歳にボクシングの本場、米メディアも拍手を送った。

ボクシング専門メディア「ボクシングシーン.com」は、試合の特集を掲載。「オガワは非常にアグレッシブに打って出て、
最初のラウンドの段階でダメージを負わせていたようだった。ファーマーはこれにより消極的な姿勢が続き、
この日本人の強打者のボクシングに対し、敏感になってしまっていた」と尾川の攻撃的ファイトを称賛している。
さらに、試合が進むにつれ、ハードパンチを繰り出し続けたと紹介した上で「それを嫌がるフォーマーは距離を取り続けたが、
オガワ距離を縮められ、重いショットをお見舞いされ、思わず後ずさりを余儀なくされた。
フォーマーは11ラウンドの時点で疲弊してしまっていたが、オガワが止まることは一切なく、
一晩中どデカいパンチを繰り出し続けた」と賛辞を送った。

ラスベガスの地でチャンピオンベルトを手にした尾川。
判定後は咆哮し、歓喜を爆発させた。その戦いぶりで実力を米メディアも認めさせた。