八尋はともかく、葛西には金をかけてたからな。あの当時の帝拳は。
ただ、ミゲル・ディアスがトレーナーに着く前、A級トーナメントの
頃の葛西は、結構良いボクシングをしてた感じがある。トーナメント
の準決勝での阿部真一との第1戦なんて、2RKOで圧勝してたから。
A級までは桑田トレーナーが教えてたんだろ。で、ミゲルになって、
フットワークやリズムを取らなくなり軽くスピードのあるジャブを打た
なくなって、徐々にベタ足になってアウトボクサーが変にファイター化
したような感じになっていった印象しかない。
多分、セニョールはベネズエラとかのボクシングが好きなんだろ。
エロイ・ロハスのボクシングに葛西を無理に近づけようとして失敗した
感じを強く受ける。
八尋はガメスとの決定戦の後に、やはり東洋太平洋王座からやり直す形
だったが、その東洋太平洋挑戦の試合で、これぞ帝拳マジック判定の
試合でスポーツ新聞のコメントで矢尾板氏が激怒してたのを読んだ記憶が
ある。正直、八尋は東洋未満で日本が限界の選手だったよ。