「さて、そろそろ私たちも(準備)をしないとね」
「あ、ああ。このままじゃ流石にマズいしな…姿も何もかも」

宇宙人の二人は予め調べていた地球の、その中の日本の国での活動や
生活していくのに必要な数々の下準備に取りかかった。

そしてメンテをし終えたUFOは、人里からは遠く離れた場所へと飛び去った―

((しかし誰だったんだろ?今時あんなガチャを回す物好きさんは…))

そんな二人の脳内の疑問だけ、その場に置き去りにしながら。

某鈴木邸宅―

「へっきし!」

「なんだ佐藤?風邪か」
「い、いや?…何か今、自分の事をすごく噂された気がして」

「噂〜?なんぞ女になってから、軽い女優さん気取りか〜?」
「ち、違ぇって!とりあえず熱はないぞ!至って健康体だ!」

「…ま、そう願う。なんのかんの体は「健康が一番」だよな?佐藤(君)?」
(ううっ!…改めて「君」を強調しやがって!この性悪男!)

「う、うるさい!もう次は、今度からは「生理」でビビりはしねえから!」

「ありゃあまさに出血大サービスだったなぁ」
「サービスしたワケじゃねえ!」
鈴木の軽口に、割とキレた佐藤であった。