<レバーからキャリパーまで>
レバー比とパスカル比はどちらもストロークと力の比の原理なので同じと考えていいが
摩擦のロスとワイヤーの伸び縮みの分、リムブレの方はコントロール性に劣る
<キャリパーとリムorディスク部分>
リムの径とディスクの径を、テコ比の話だけで言うとリムの方が4倍近くも有利
<シューとパッドの比較>
中空構造のアルミリムとゴム製のシューはいくらレバー比を上げても
ゴムの弾力のロス、摩擦性能の低さ、リムの強度に制約があるので上限は決まってしまう
その証拠に挟む力を稼ぐ極端なテコ比の製品は存在しない
一方でディスクブレーキはステンレス製のディスクと最適な摩擦性能のパッドを
使うことが出来るので、小径でも充分以上の制動力を発揮出来る
逆にリムブレーキは、リムの径くらい大きくないとゴムでは止められないのである
※ちなみに制動とは運動エネルギーを熱に変換する働きということは言わずもがな
その素材として、ゴムと専用の焼結材と比較したらどちらが優れているかは明白
<排水性能について>
挟む力が上げられず、水分による摩擦変化が大きいゴムを使うリムブレーキは
摩擦の喪失度合いと低い排水性による回復までのロスが避けられない
ディスクブレーキは水分での摩擦変化が少なく、圧着力の強さとディスクの溝(穴)
による排水性能の高さで濡れた際の摩擦喪失はほとんど無い

さてどちらが制動装置として優れているだろうか?