屋形船炎上「天ぷらの火消し忘れ、休憩入った」

 27日午後5時10分頃、東京都足立区千住曙町の荒川に停泊中の屋形船から出火、同船を全焼した。船内にいた従業員の男女4人は自力で避難したが、男性1人が足に軽傷を負った。客は乗っていなかった。
警視庁千住署は、船内で天ぷらを調理中、油に引火したとみて、出火原因を調べている。

 千住署幹部によると、屋形船に乗っていた従業員は「芋の天ぷらを調理中に火を消し忘れ、休憩に入ってしまった」と説明しているという。
避難する際、近くに停泊した船に燃え移らないよう係留用ロープを取り外したため、屋形船は葛飾区の対岸に流れ着いた。

 屋形船の運営会社(足立区)によると、燃えたのは約80人乗りの屋形船。この日は花見客ら二十数人を乗せて出航予定で、出火当時は調理などの準備をしていたという。

 現場は、JR北千住駅から約1キロの荒川河川敷。近くに住むアルバイト男性(24)は「バリバリと音をあげて燃えていた。お花見シーズンだけに衝撃を受けた」と話していた。
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