昨日、グラフィック社から出ている「CYCLESTYLE」を入手しました。
これは持っておいてよい本だと思います。価格は2200円ですが、参考になるものが多いでしょう。
これは実に興味深いことですが、パラパラとめくってみて、しみじみ思うことは「日本の自転車状況はかなり特殊だな」
ということです。

368枚の最新の写真のなかにヘルメットをかぶっている人が、日本で撮られた写真以外には一人もいない。
同じく、ビンデイングペダルをしている人も日本人以外ほぼゼロです。 
そして8000円とか1万円ちょっととかの「超安リンリン」(ちょうあんりんりん)は、やはりほとんど写っていない。
ドロップのレーサーも少ない。

日本では、初心者がはじめるとき、そういうものが絶対必要であるかのごとく、誘導され思い込まされる。
デンマーク、オランダでのヘルメット装着率と北米での装着率、事故の重大さと死亡率を比較してみると興味深い。
事故時にでんぐりがえしして頭から落車するような前傾の強い乗車姿勢の自転車、ハザード・ブレーキングの時に
前輪がグリップを失って落車する細いタイヤ、利きすぎるブレーキ、道路のつなぎ目や段差でハンドルを取られ転倒しやすい自転車。
そういう車輌がそもそもヨーロッパでは少数派であることがわかるでしょう。

なんだかページをめくっていて、ワクワク、ニヤニヤしてしまいます。

「これが世界の趨勢ぜよ。」と水平線のかなたの欧羅巴を腕組みをして見つめてしまう。