「そ、そんなこと、ないわ……でもここには何も……」

「部屋の住人として見せてもらおうか……」

ガバッと掛け布団を捲ったそこにはキワどい色の地図を浮かべたズボン、それに包まれた臀部があった……

「おやおや、高貴な御方がこのような失態を犯すとは……
よりにもよって目下の者の寝床で……」

「うるさい!散々辱しめたお前になど言われたくない‼
私はただ……!」

「私はただ、タイミングを逃してこのような失敗をしたのか?」

「貴様……」

俯せで屈辱に揺れる蒼い瞳に笑い声を漏らす隊長は、両手の平を向けて愉快そうに頷く。

「まあ、無理のないことだろう。あんなハデな戯れに付き合ってもらったんだからな……
だが……こうなったのは、タイミングの問題ではないだろう……もっと根本的な原因じゃないのか?」

「…………!」

心を抉るような目付きに威嚇されながらもポロポロと声を漏らしてしまう。

「わ、私……我慢できなくなった……
でも、気持ちの問題じゃなくて……体が、あっちの、方が……」

「何だ、ベラ様?」

「お、お尻が、と、閉じなくなったの……」