https://mainichi.jp/articles/20181008/k00/00e/040/142000c
栃木県 第2いろは坂を一方通行に 渋滞解消めざす
毎日新聞2018年10月8日 08時04分(最終更新 10月8日 08時04分)


 栃木県は27日〜11月4日、日光市の第2いろは坂(国道120号)の明智平−二荒橋前交
差点の約2kmの区間を対面通行から一方通行にする。付近では紅葉シーズンに激しい渋
滞が発生して問題になっており、効果を測定して検証し、通年の一方通行化を含めて対
策を検討する。【野田樹】
 県交通政策課によると、第2いろは坂は普段なら20分ほどで通過できるが、ピーク時
には2時間以上かかることもある。主な原因は、明智平で2車線から1車線に減少し、車
の流れが滞ること。また、二荒橋前交差点で華厳の滝方面に右折する車が駐車場の空き
待ちのために渋滞し中禅寺湖方面に左折する車まで流れが悪くなっている。

 今回一方通行にする区間は片側1車線の対面通行になっており、明智平から二荒橋前
交差点に向かう2車線の道路にし、渋滞の解消を図る。ただ、二荒橋前交差点の前には
地元住民が使う市道があるため、交差点の手前約150mの区間は対面通行のままにする。

 これまでも県などは日光エリアの渋滞対策に取り組んできた。2008〜10年には二荒橋
前交差点を右折禁止にする実験を実施。今春は日光東照宮などがある寺社エリアで、観
光客に車からバスに乗り換えて向かう「パーク&バスライド」の実験も行った。だが、
地元住民の生活に影響が出るなど課題もあり、渋滞の解消には至っていない。同課は
「日光は渋滞のイメージがついてしまい、観光客に避けられている面がある。渋滞解消
に力を入れ、日光を観光の選択肢に入れてもらいたい。住民の意見を踏まえながら、で
きる範囲で対策に取り組んでいきたい」としている。

 一方通行は期間中、終日行われる。市観光協会のホームページや日光宇都宮道路日光
口パーキングエリアなどで周知を行う。