ついに 飼育員宅を訪ねた・・・つづき

彼の自宅はウマ小屋かとみまごうみすぼらしい建物
屋根は茅ぶき 壁もカヤかべ 屋根には千木があった
門口には木曽馬が繋いである
男は 昼間っから酒をあおっているのか
銘酒「上乗りさん」「八笑」などの空き瓶が転がっている
「おー 風呂屋のおねぇさん どうしなすったね」
「はい 木曽馬を見に伺いました」
ウマは厳しい眼差しで闖入者のマキちゃんをにらむ
「どうかね 一杯やらんかね」
マキちゃんは酒豪である
酔うと 目や口調 姿態が艶めかしくなるのが 
悪癖といえば悪癖
容姿がいいので酔ったマキちゃんには
惚れぼれするような淫らな色っぽさがある
つづく