<社長が僕の自転車を盗んだ話>

地元鳥取市の大手企業と問題発生当時、鳥取市は凄い車社会だった。
「朝の通勤時間帯には自転車に乗るな。目立って噂が広がる。
大手企業のもみ消しがうまくいかなくなる」と言われると予想した。

バイトをはじめた。自宅からバイト先まで4キロ。すれ違う自転車は皆無。
バイト先の社員からしつこく車を買うよう勧められた。
家では父親が「車を買え!」と怒り出し「わしが車を買ってやる」とまで言うのだ。
僕が「200万円以上する車でないと恥ずかしくってのれん」と言っても「買ってやる」。
「なぜ僕が車を買わんといけんだいや?」と質問しても、父親は事情を説明しない。
僕が「ジョギングしているから車はいらん」と言うと
父親は母親に「ジョギングの本を捨てさせろ! 家が崩れる!」と半狂乱になった。

次に土建屋に行った。ある日土建屋の前に置いていた僕の自転車がなくなった。
社長が「今月から日給千円あげてやる。車買おう アハハハ」と身体をくの字に曲げて大笑いした。
自宅で「自転車一台で大企業のリコーの言い分はメチャクチャになった。
その自転車をイタズラ好きの社長が面白半分で盗ったのだろ」と推測を話した。
父親が母親に「あいつはみんな知っとる。たいしたもんだ」と言っている声が聞こえた。

防犯登録のおかげで自転車が出てきた。社長を驚かそうとその自転車で通勤した。
社長は僕の自転車をビックリした表情で見つめ「わしの車で現場まで送ってやる」と常識と逆を言い
僕に敬意を表したのか、「偉い人は前に乗るものだ。後ろに乗れ」と言い
僕は社長の運転する高級車クラウンの後部座席(上座)に乗せられ現場まで送迎される日が数日続いた。
>>43 の鳥取市の大手企業の不祥事の真相は?