0001私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 19:52:15.15ID:adksS1ek?2BP(1000) 文字打つの苦手だからゆっくり話します。 9歳の頃の話。 私の地元には○○塚という遺跡?みたいな物があった。 子供からしたらただの小さい丘で、特に仕切りもなかった為、私と友人はよくその丘の頂上で駄菓子を食べていた。 ある日、いつも通り友達とバカ笑いしながら丘の上で駄菓子を食べていると老人が近づいてきた。 「おい!!!!」 老人は凄い声量で私達に話し掛けてきた。 この老人のせいで私は10年間苦しむ事になる。
0002私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 19:57:32.31ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人は凄い形相で丘のふもとから私達を睨み付けていた。 「降りてこい!!そこは大事な遺跡なんだぞ!!」 9歳だった当時、ここがそんなに大事な所という自覚が無かった為 友達と急いで降りて老人の前に立ち尽くした。 「ごめんなさい、ごめんなさい。」 二人でとにかく謝ったら 老人は先程までの態度が一変して 「分かればいいんだ。もう登るんじゃないぞ」 と言われた。
0003私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 20:02:05.63ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人はそこから、ずーーっと自分語りをしていた。 私達は怒られた手前、なかなか帰れず夕方まで老人の話を聞く事になってしまった。 友人が「そろそろ門限なので…」 と言って帰ったあと、私も一緒にフェイドアウトすれば良かったのに、何故か残ってしまった。 その理由は、老人の昔話が少し面白いと思っていて老人は悪い人ではないと考えていたからだ。 しかし、私にも門限があるため 老人に「もう、帰ります。」 と告げると 「そうか、ちょっとおいで」 と手招きをされる。 なにかと思い近づくと熱い抱擁をされた。 「話を聞いてくれてありがとう、ありがとう。」 そういって抱き締められた。
0004私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 20:04:20.07ID:adksS1ek?2BP(1000) 抱き締められた時に うわ、抱き付いてきた…嫌だけど嬉しかったんだろうな と思い、あまり抵抗せず大人しく抱き締められていた。 老人は満足したのか、私から離れてにっこり笑い バイバイと言って帰してくれた。 一旦風呂落ち
0005私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 20:25:18.40ID:adksS1ek?2BP(1000) その日から私は老人と会うたびに話すようになっていた。 私の家は○○塚を通らなければ帰れない所にあり、老人は○○塚の前によくいた。 老人は私を見付けると嬉しそうに「おーい」と手を振り、私も完全に心を許して駆け寄っていた。
0006私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 20:28:39.19ID:adksS1ek?2BP(1000) そんな日常をしばらく続けていたある日 老人と話して帰ろうとしたら後ろから抱き締められた。 今まで対面でハグはしたことがあったが、バックハグは初めてで私は動揺した。 老人の手がなんとなく私の胸にある気がして私は必死にもがいて老人から離れた。 老人はいつもと変わらずにっこりと笑い バイバイ といってきた。 私は初めて老人の笑顔にに底知れぬ恐怖を覚えた。
0009私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 21:59:40.52ID:adksS1ek?2BP(1000) >>8 レスありがと ほんとあのときの笑顔トラウマになってる 私は両親に黙っていようと思ったが、帰り道必ず○○塚通らなければならない恐怖に負けて夜ご飯を食べながら話した。 もう必死に泣きながら話した。 両親は直ぐに警察に通報、翌日○○塚で私を待ち伏せしている老人を連行してくれた。
0010私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:02:35.85ID:adksS1ek?2BP(1000) 老人はその日以来、しばらく姿を現さなかったが、 通報して一週間後、今度は老婆が居座っていた。 老婆は私を見ると、早足で近付いてきて 「私ちゃんかい?」と聞いてきた。 大人であれば、しらばっくれたりできたのだが、当時小学生の私は反射的に「はい」と答えてしまった。
0011私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:05:57.73ID:adksS1ek?2BP(1000) 老婆は私に突然謝り始めた。 「うちのやつが〜」「ごめんね〜」「こんなことはないように〜」 と言われ、 あ、老人の奥さん? と直感的に思った。 私は自分の身内以外の年寄り恐怖症になっていた為、その老婆も恐ろしかった。 私は何も言わず走って逃げた。 泣きながら逃げた。凄く怖かった。
0012私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:08:32.60ID:adksS1ek?2BP(1000) それからというもの、老婆はいつも○○塚で私が通り過ぎるのを見ていた。 毎日毎日、話しかけては来ないが ニコニコ笑顔で私を見ている。 気が狂いそうだった。
0013私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:12:32.36ID:adksS1ek?2BP(1000) 私はまた両親に相談した。 この時は特に被害もないため、父親が老婆に話し掛けてくれた。 父「お婆さん、うちの子と仲良くしてくれてるんですか」 老婆「あら、私ちゃんのパパかしら」 父「はい、そうです。いつもここにいるそうで」 老婆「そうなの、また主人が悪さしないように私ちゃんを見張ってるの」 老婆曰く、老人から私を守る為に立っていたらしい。 ただ、父は私が怖がっているという話をしたら次の日から老婆も姿を現さなくなった。
0014私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:16:09.55ID:adksS1ek?2BP(1000) そして半年後、○○塚から少し離れた所に一軒家を建てて私は引っ越した。 父は「元々一軒家が欲しかった」と話していたが、小学校が変わらない程度の場所にわざわざ引っ越してくれ、○○塚を見なくて済む場所を選んでくれた父に感謝しかなかった。
0015私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:19:34.24ID:adksS1ek?2BP(1000) 一年後、10歳になった。 ずっと穏やかな日を過ごしていた…と思ったら同級生があの老人の被害に遭った。 ○○塚の近くで後ろから羽交い締めにされたらしい。 すぐに警察が動いたらしいが、どうやら老人は認知症を患っているらしく逮捕とはならず、そのまま老人家族の意向で老人ホームに入ったらしい。
0016私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:23:02.48ID:adksS1ek?2BP(1000) 凄く安堵した。 内心、新しい家がバレたら張られるかもしれない。 と怯えていたので、老人ホーム行きのおかげで私は徐々に老人の存在を忘れていった。 そしてそのまま中学生になった。
0017私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:26:19.00ID:adksS1ek?2BP(1000) 中学生になった私は夜、塾に通っていた。 塾は嫌いだったが、中学で友達になった子達がみんなその塾に通ったいた為、どうしても通いたかった。 中学時代友達だった子たちはカースト上位の子達でそのグループからハブられたくなくて必死だった。 今思えばアホらしいが、昔は本当にそれが全てだった。
0018私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:30:17.41ID:adksS1ek?2BP(1000) 塾の帰り道、友人があることに気付いた。 「ねぇ、あそこの曲がり角…なんか無い?」 小声で話し掛けてきたので、静かに振り向くと 何か黒い、塊が見えた。 「え、なにあれ…怖…行こ、帰ろ」 私は直ぐに友人の手を引いて早足で歩いた。 当時、私は都市伝説やホラー映画等にハマっていた為 やべぇ、やべぇの見た! と怖がりながらも少し興奮していた。
0019私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:34:50.09ID:adksS1ek?2BP(1000) 黒い塊が最初なんなのか分からなかった。 だが、次第にそれが人間だということに気がついてきた。 塾の帰り道、いつも友人と帰っているのだが、 結構な長い距離感を保っていつも誰かがついてきていた。 私と友人の家は近い距離にあって、友人の家の方が奥にあるため、私は友人が凄く心配だった。
0020私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:36:29.89ID:adksS1ek?2BP(1000) 何気なく、友人に 「あの黒い人、怖くない?私と別れたあと、大丈夫?」 と聞くと 「あぁ、私ちゃんと別れたらその人、戻っていくよ」 と言われた。 ゾッとした。
0021私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:40:21.41ID:adksS1ek?2BP(1000) あの黒い人は私達をつけることが楽しいのではなくて、私個人に興味がある……? という考えが過ったが、考えすぎだとその場ではそれ以上友人とその話はしなかった。 その夜、この日は塾が無かった。 家でのんびりして、あとは寝るだけ…という頃。 ふと、自分の部屋から外を見た。 すると、街灯の真下に全身黒ずくめの人が立っていた。 顔はパーカーを被っていて見えなかった。
0022私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:43:33.89ID:adksS1ek?2BP(1000) しばらく、私はその人を見ていた。 その黒い人は私の方を見る訳でもなく、ただ私の家の前に立ってた。 気味悪い… 父親に言ったら、父は直ぐに家の外に出てその人を見た。私は二階からそっと覗いていた。 黒い人は父が家から出て来たのを見ると、直ぐ近くの曲がり角へと消えていったので、父もその姿を殆ど捉えることはできなかった。
0023私垢版 | 大砲2021/09/16(木) 22:47:43.42ID:adksS1ek?2BP(1000) 私は昔の恐怖が蘇った。 あの老人だ…老人ホーム抜け出したんだ… きっとそうだ… あんなに塾に執着してた私も流石に怖くなり、塾をやめた。 友人に昔遭った出来事、塾をやめた理由を話すとその噂はグループ全体に広がって、みんな塾をやめた。
0026私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:22:13.78ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) >>25 おはよ、続き軽く書いて行くわ 塾をやめてからというもの、あの黒い人は電灯の下に現れるようになった。 夜10時頃〜12時くらいまで 毎日ではないが週2くらいの割合で。 私は毎日電灯をひっそり確認することが日課になっていた。 もう父親にも報告していなかった。 そもそもこの黒い人が自分目当てなのかも分からなかったからだ。 家に嫌がらせをしてこないし、塾の帰り道につけてきていた人間と同じという確証もなかったからだ。 私の中学時代はこんな感じ。
0027私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:28:29.82ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 高校生になった。 陸上部マネになった私は中学時代の塾帰りくらい帰りが毎日遅くなった。 高校が遠かった事と、陸上が強豪高だったのもあって 家に着くのはいつも9時頃だった。 家の前の電灯、あそこでばったり黒い人に会うんじゃないか…と少し心配していたが、そんな事は起こらなかった。 しかし、事件は夜、最寄り駅の駐輪場で起こった。
0028私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:32:48.83ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 私の最寄り駅の駐輪場は野晒しで 自転車を並べる線を軽く引いただけの簡素な所で街灯も少なく、自転車が見え難かった。 私はここら辺に止めたんだけどなぁ… と思ういながら自転車をゆっくりと探していた。 一緒に降りたリーマンや学生は自分の自転車を見つけていなくなった頃、やっと自分の自転車を見付けた。 私以外にもう一人、自転車を探している男がいた。 私は、ここの駐輪場暗くてわからないよねぇ とその男に同情しながら自転車に跨がりこぎ始めようとした。
0029私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:37:12.79ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 「あの…」 突然男が話し掛けてきた。 「…はい?」 と自転車を止めてそちらを見たら、男は私の自転車の前まで猛ダッシュしてきていた。 私はヤバイ!!!と思って自転車をこごうとしたが、相手が先に自転車のカゴを掴んでいた。 そいつはカゴを勢いよく揺らしながら 「見付けた!!!見付けた!!!ハハハハハハハハ!!!見付けた!!!!!!アハハハハハ」 と高笑いしてきた。 叫ぼうとしたが、声が出なかった。 突然の事でパニックになってしまい、私は小さい声で 「やめて、おねが…やめて」 しか言えなかった。
0030私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:44:08.90ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は勢いよく私の自転車を薙ぎ倒した。 私は自転車ごと吹っ飛び、コンクリートに頭を強打。 ガンっ!!と頭に音が響いた。 目が霞んでるが、なんとか起き上がろうしたが、男がお腹辺りに馬乗りになる方が早かった。 「ヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろヤらせろ」 呪文のように最低な事を馬乗りになりながら言ってくる男。 肩を両手で掴まれ凄い勢いで縦に振られて視界が揺れた。 その時、パニックになりながらもこんな事を考えていた。 なにこの人、だれ、しらない、見付けた?なにそれ、わかんない、こわい、やめて、離して、キモい、どうしたらいい、痛い、助けて こんな感情がぐじゃぐじゃ頭の中を巡ってる中 あ、街灯の人なのかな それとも塾帰りの人? あれって、老人じゃなかったんだ と冷静な分析までできた。 パニックになると思考回路がめちゃくちゃで 私は叫んだりすることを忘れていた。
0031私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:47:34.28ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は20代くらいの若い男 力が強すぎてマウント取られた時点でもう動く事は到底できなかった。 男は周りが気になったのか 先程よりボリュームも下げてキモい笑みを浮かべながらブツブツなにかを言ってた。 「会えた、会えたフフフ、フフフ」 って、他にもなんか言ってたけど頭を強打したせいかあんまり聞こえなかった。
0032私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:51:27.28ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は私の下半身を触りたかったのか、 お腹辺りのマウントポジを少しずつ下にずらしていっているのがわかった。 私がずっと顔と胸を庇っていた為、つまらなくなったんだろう。 男が膝で私の股をグリグリしてきた。 「いっった…いた…い」 膝の骨を押し付けられ非常に痛かった。
0033私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:54:13.30ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) パニックになりながらも その痛みで少し冷静さを取り戻した私。 こいつ、好き勝手グリグリしやがって 女だからこの程度だけど男だったら…… ………………あ、 男が下がってくれたおかげで私の足は今男の股間に入っていた。 私はありったけの力を込めて 男の玉を蹴り飛ばした。
0034私垢版 | 大砲2021/09/17(金) 07:57:09.27ID:EZ7aNTEq?2BP(1000) 男は虫の死骸のようにひっくり返って悶えてた。 「ブヘエァア、ブヘェアアア」 キモい声出して悶えてた。 私は直ぐに自転車を拾い、家まで競輪選手のような早さで自転車こいで帰った。 あの時、駅で駅員に助けを求めれば良かったのに、私はそこまで頭が働かず、家に帰った。