守備型の“ジョーダン時代”は過去の話。2000年以降のNBAがハイスコアゲーム化した3つのポイント | THE DIGEST
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100点超えは当たり前のハイスコアリングゲーム化が顕著になっている。
 2000年に入り、NBAがそれまでと比べて変わった点は大きく分けて3つある。
3ポイントシュートの乱発、スモールラインナップ/ポジションレスの進行、そして国際化の進展だ。

 こうした変化を生み出した大元は、01−02シーズンから導入された一連のルール変更である。
よりアップテンポで攻撃的な試合展開にする目的で、ゾーンディフェンスの解禁とディフェンス3秒ルールが導入され、
攻撃側がボールをフロントコートへ運ぶ時間もそれまでの10秒から8秒まで縮められた。
そして04−05シーズンにはハンドチェック・ルールが廃止されて、ディフェンダーが手や腕で攻撃側に接触するとファウルを取られるようになった。

 これらの変更によって恩恵を被ったのは、小柄で敏捷なガードたち。
ドライブやペネトレーションが容易になり、またビッグマンがゴール下に居座れなくなったことで、彼らは自由にコートを駆け回ってシュートを放ち、
パスを繰り出せるようになった。以前よりもサイズが重要でなくなり、フィジカルに強くなくても活躍できる余地が広がったのだ。
その代表が05、06年に2年連続MVPを受賞したスティーブ・ナッシュで、彼の在籍していたサンズは「7秒以内の攻撃」でリーグに革命を起こした。