内部通報資料置き忘れ 岐阜県警、暴行事件の老健施設に:社会:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018012590123224.html
 岐阜県内の介護老人保健施設で昨年12月、入所者の女性が介護士から暴行を受けた事件で、県警捜査一課の男性捜査員が、内部通報者の個人情報が書かれた捜査資料を施設に置き忘れていたことが、県警への取材で分かった。

 資料は内部通報者とは別の施設関係者が発見。本来は伏せられるべき情報が漏れたことで、県警は内部通報者に謝罪した。

 事件は昨年12月24日、当時施設に勤めていた女性介護士(27)=懲戒解雇=が入所者の女性(99)に暴行したとして、県警が同月29日に暴行容疑で逮捕した。
介護士は傷害罪で略式起訴され、岐阜簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。

 県警は、施設の関係者2人が最寄りの警察署に「施設で虐待がある」と通報したことで事件を把握した。その際、2人は県警以外には自分たちの名前などを伏せるよう要望した。
ところが捜査で施設を訪れた県警捜査一課の男性捜査員が、通報者2人の名前や住所、通報内容などが書かれた捜査資料を置き忘れたまま帰ったという。

 県警は今月、施設から指摘を受けて置き忘れに気づき、内部調査で男性捜査員が持っていた資料と分かったという。県警監察課は「内容を調査し、厳正に対処する」としている。