「卒業 ファーストレコーディング」のユーチューブが1000万回を越えました。
日本にたくさんの歌手やアイドルはいるが、1000万回を越えた人は何人いるのだろうか。(いたら教えて欲しい。)
それも過去何回か消されその上で達成している。
懸命に生きた彼女の記憶は、あの歌や「悲しみよこんにちは」、そしていくつかのアルバムの中に確実に残っている。
「卒業」の一発レコーディングであれほどの表現力、そして物を作る側の人からの応援を受ける力、
それは言葉で出すと恥ずかしい、今は使われなくなってしまった「文学性」というものではないでしょうか。
それが彼女の特異性となって役立っているのだと思います。
彼女の初期の歌で、たまにリズム感が悪い音程が安定していないと言う方がいます。
勿論、歌手を目指す方で、長い間練習に明け暮れて努力し完璧なリズム感で完璧な音程の方はおられます。
でも歌の目的は何か.....心を気持ちを伝えること。
たとえば「卒業」のファーストレコーディング。
あの時彼女に譜面を渡され、さりげなく吹き込んだと聞きますが、(先日申した再生1000万回のもの)
たしかに、厳密に言えばほんの少し音程が、リズムがずれるところがある。
でも短歌の字余りの強調と言うのを聞いたことがありませんか。
卒業の歌詞で思いを伝えるためには、ほんの少しずらした方が言葉が残り、気持ちが伝わる。
昨日のじょんのびを見ていても、心地よい声とともに彼女の言葉は耳にしっかり入ってくる。
重要なのは、歌手の練習も、演技の練習もほとんどしていないファーストレコーディングの段階で、
「無意識」にそれをおこなっていること。
それはとても非凡なことで、特別な才能だと自分は思います。
「卒業」ももっと歌のうまい(松下さんとか)何人かの人がカバーしてくれていますが、やはりあの感じは出すことができない。
初めてであれだけできる、それこそが歌手であり女優である彼女のちからなのだと思います。
心を徹底的に込める彼女なら、とても素晴らしいものができると思います。