>>980
ドーハ世界選手権代表の田中希実(豊田自動織機TC)が女子1500mで4分05分27の日本新記録を樹立。新しく建設された国立競技場での日本新第一号となった。

 新装された国立競技場で、初となる陸上競技会となった今回のセイコーゴールデングランプリ(GGP)2020。無観客での開催となったが、昨年のドーハ世界選手権5000m代表の田中は、スピードが求められる1500mでも序盤から積極的な走りでレースを引っ張り、ラスト400mを切るとギアをアップ。得意のラストスパートで一気に後続を突き放し、同郷で憧れの先輩でもある小林祐梨子が2006年に樹立した前日本記録を2秒59も上回る圧巻の走りでフィニッシュした。

「レース中は無我夢中だったので、記憶はないですが、日本記録を出す練習はしていたので、実際に日本記録を出せてうれしいです。今回は特にレースプランを立てていたわけではありませんが、日本記録を目標に臨んだ一本のレースだったので、その意味では精神的に成長できたと思います」