キモンバ の前の世界記録保持者であったデービッド・ベドフォードもユニークな選手であった。
彼は長髪で無精髭を蓄えヒッピーの様な風貌で、世界記録保持者でありながら危うく1974年の
英連邦大会の際にニュージーランドから入国拒否を喰らうところだった。レースぶりも
完全なフロントランナーでキックがまるで効かず大大会では屡々振るわなかった。
例えば1971年のAAA championship
https://m.youtube.com/watch?v=kraiMbRQtFc
で圧勝し、世界歴代2位の27:47:0を記録し、5000でも翌年の同じ大会でやはり世界歴代2位の
13:17:21を記録し、両種目ともダントツでランキングトップの優勝候補として臨んだ
ミュンヘン五輪は10000が6位、5000が12位だった。ミュンヘンでも
https://m.youtube.com/watch?v=MkXsjfVnG0k
でビレンとガムーディが接触転倒をする時にトップを走っていたのがベドフォード
である。しかし、おそらくミュンヘンの敗戦は識者には予想されていた事で、既に
このスレでも紹介された71年の欧州選手権の10000を見ても
https://m.youtube.com/watch?v=Qrp2K9zxgrs
鐘が鳴るまでトップで居ながら、1周でトップから11秒56も遅れを取り6位に終わっている。
従って世界記録を作った時のように
https://m.youtube.com/watch?v=6TFV0jjRrug
無人野を行くようなレースを得意としたが、競い合うとまず勝ち味がなかった。
入国拒否騒動のあった英連邦大会でも
https://m.youtube.com/watch?v=oDr3QAmp-6E
のように体良くペースメーカーを務め、10000は4位、5000は6位に終わった。
故障もあって74年から77年まで走っておらず実質74年でキャリアを終えた。