>>537
ピーター・スネルはローマで1500を走らなかったが、走っても金メダルを取れなかっただろう。
というのも遂にスネルが1500の記録を更新出来なかったハーブ・エリオット(豪州)が無敵の
王者として君臨していたからである。ローマ五輪の動画
https://m.youtube.com/watch?v=Pr0dWz_6oEI
を見ても2位のミッシェル・ジャージー以下とは別次元の走りをし、ゴールでは2秒8の大差を
付け自らの世界記録を更新する3:35:6でゴールした。この記録は7年間更新されず、74年になる
まで歴代3位に君臨していた。アンツーカーのトラックでの記録である事を考慮すると尚、
一層の価値が見えてくる。驚くべきはローマ五輪の際に彼は弱冠22歳だった事かもしれない。
アマチュアリズムが遵守されていた当時、五輪で金を取った後の競技上の目標もなく、五輪後、
ケンブリッジ大に進学して勉学に励み、2年後には完全に引退した。その後、彼はFMGという
鉄鉱石採掘会社の取締、非常勤代表に上り詰める等、実業家としても大きな成功を収めた。