ロペスは私の脳内イメージでは五輪マラソン金メダリストとしては、長らく「最強」の
イメージがあった。ロスの瀬古は体調不良だったが、もし万全の状態だったとしても
銀メダルだったと私は思っている。前年の福岡で見せた必殺のラスト・スパートも
1万M世界歴代2位(当時)の記録を持つロペスが相手では、ギリギリまで待って勝負
を掛けるのも危険な戦術に思えてしまう。81年のボストンでの対バージンのように
途中での揺さぶりを考えてくるだろう。しかし、35kmから40kmまでを14分40秒を
切って走れるだろうか? ロペスは控えめに言っても2時間5分の力はあった。
瀬古vsメコネンは、マラソンでの直接対決は1度もなし。但し、瀬古引退レースの
千葉駅伝で同一区間を走っている。