2017.07.15(土)
【Subject3】東京2020オリンピックマラソン強化キックオフミーテキング報告

#5 下田裕太(青山学院大4年)
「要望です。U23の選手に対するMGCレースへの出場緩和措置を設けることはできませんか?」

原:なんか原監督が言わせたようなコメントです(笑)。伸びしろ抜群の大学生選手がマラソンに
取り組んでいくために、MGCレースへの出場権緩和をぜひ、検討してほしいということです。
これは河野ディレクターにご意見いただければと思います。

河野:日の丸を掲げるために年齢は問いたくないので、はっきり言えば、「優遇措置はなし」です。
でも、瀬古さんが学生時代のうちからマラソンに取り組んでいた(注:学生時代の間に2時間10分台に
突入するとともに、当時世界最高水準と評価されていた福岡国際マラソン優勝、ボストンマラソン2位
などの実績を残し、国際的にも第一線に躍り出た)というケースもあります。そして、若いからいい
とか悪いとかということではないのです。マラソンをやるにあたっては、きっちりと練習してつくって
いってほしいな、と思います。若い年代でチャレンジして、その後、故障して、2回目、3回目がうまく
行かずに悩む選手もたくさんいますし、また、そういう経験から這い上がって、トップに戻ってくる
ために、たくさんの年月を費やした選手もいました。だから、マラソンをやるのに年齢は問いませんが、
一番大事なのは、肉体的にも精神的にもしっかり準備するという覚悟を持って臨んでほしいということ
なのです。そして、そういったなかで代表レースを勝ち抜いてほしい。MGCレースというのは、
出るのが目的ではありません。そこをあっさりとスルーして、東京五輪でメダルを取るというような
選手を少なくても3名揃えたいと思って設置しているのだということを、この場を借りて言わせて
いただきます。

瀬古:原さん自身が緩和してほしいと思っているんでしょ? 学生のために。それは甘いよ。

原:すみません。下田の意見でなく、私の意見ですね(笑)。
http://www.jaaf.or.jp/news/article/10719/