アルバム全曲レビュースレ in アニソン板
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商業誌/サイトにありがちなオブラートにくるまれているようなレビューではなく、率直なアルバムレビュースレ。
CDを購入する際の参考になればと思います。
■関連
アルバム全曲レビュースレ 18th(邦楽板)
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/musicj/1209871679/l50
邦楽板アルバムレビュー保管サイト
http://www10.plala.or.jp/puusan/review/al_dom/al_domtop.htm Movement of magic/麻生夏子
1. Programming for non-fiction ★★★★★
2nd。「よくわかる現代魔法」OP
イントロが秀逸。ストリングスとそのピチカートを基調に跳ね回るテクノサウンド。
転調がやたら多く、クルクル場面の変わるバーチャル世界な感じが良く出ている。
未来をプログラミングな歌詞も上手くタイアップを消化している。
2. styles ★★★
歌声の加工っぷりが面白いピコピコ曲。サビ前の変化球が効果的。
部分的に英訳したような歌詞がなんというか。
3. Your True Story ★★★
学園アニメのOPにもEDにも使えそうな爽やかポップチューン。
4. Brand new world ★★★★
1st。「真マジンガー 衝撃! Z編」ED
四つ打ちベースとドラムを効かした、割と落ち着いたアレンジのテクノサウンド。
余韻をカットしたイントロからサビに向かっての盛り上がりは理想的。
サビで弾けてからラストの投げやりな歌い方はちょっと惜しい。
サイバーでカジュアルな感じはいいが、タイアップ先は完全に間違ったのでは。
反省を生かしたのか2nd以降のタイアップは学園萌えラノベ一辺倒に。
5. Music for science&magic ★★★
2ndのc/w。
ら〜ん も〜ん と〜んな節回しが気になるピコピコポップ。
サビの掛け声が恥ずかしい。この曲に限ったことではないが。
なぜか長く感じる曲。 6. Steady×Steady ★★
イントロからなんだか時代を感じる曲。ベタ打ちなシンセやサビの重ね方とかが古臭い。
声質や歌い方とあいまって少々いたたまれない気分になる。
他の曲は形になってるだけにこれはちょっと厳しい。
7. Teardrop of Rain ★★★
4thのc/w。
麻生夏子作詞。本作唯一のバラードであるが暗さはない。
5,6の軽薄な感じをここで一旦リセット。
「傘を差したら 晴れに変わるよ」が次曲へ繋がる。
8. Everyday sunshine line! ★★★★
4th。「いちばんうしろの大魔王」ED
アッパー系な3rdがややウケしたのを引き継いだ、爽快でキラキラした曲。
サビは同じメロディーで転調していくのが心地よい。
早口ラップパートは無茶しやがって…感がたまらない。
9. Perfect-area complete! ★★★
3rd。「バカとテストと召喚獣」OP
「ヒャダイン」こと前山田健一作曲。
目まぐるしく場面が変わって飽きさせないアッパー系の極北。そして潔い終わり方。
テストと恋愛をかけた詞は意外にバカっぽくはない。
10. 新曲は宇宙カフェにて ★★
ロック系。唯一タイトルが日本語の曲。そういう意味でも浮いているが曲もやや浮き。
締め方であるサビ→Aメロの繋がりが悪いような…
曲は終始ハイテンションだけど畑亜貴の歌詞もあってやや消化不良感のある曲。 11. Dear my fortune ★★★
「カード学園 全国制覇編」ED。
ちょっと前のエイベックスのユニット(DATとか)が歌いそうなポップチューン。
サビ前のキメとかサビのメロディとか最後の転調とか。
こじんまりとまとまってる感じで悪くはない。
12. Movement of magic ★★★★
本アルバムの表題曲。ヒャダイン再び。
切なげなイントロから肩透かし的に炸裂するヘタウマ掛け合いラップ。
その雰囲気を引き継いだAメロから急に決意溢れるBメロ。
そして疾走感溢れるトランスチックなサビへと突入する。
最後のラップまで行き着くと妙な達成感があって困る。
歌詞は畑亜貴。いい意味でトランスします。
総評 ★★★
いつのまにかアニソン歌手へ転身した麻生夏子の1st。ランティス100%な打ち込みアッパーサウンドで攻める。
カジュアルっぽさがまだ残っている1st,2ndから徹底的に明るい3rd,4thへの方向転換が見られ、
全体の雰囲気としてはやや後者が強め。
声優ソングの系統に近いが、やや重めな声質と平坦な歌い方は声優と比べて不利か。
歌唱力はテクニックよりノリやサービス精神でカバーのタイプ。
ボコーダーでの声加工や、(やや寒めだけど)合いの手、早口ラップなど様々な遊び要素を取り入れ
作曲陣も曲ごとに異なり、バラエティ豊かなのでそれなりに飽きさせないアルバムではある。
歌詞のキーワードは魔法とか未来。細かいことより楽しい明るいイメージを楽しみましょう。
3,5,6などに見られるカワイ子演技感はやや人を選ぶ。そういう人はPVを見てはいけない。
今年買った、似た出身の3人のアルバムを
>>263-264,>>266-268,>>271-273で3つセットとして書いてみた。
そして楽典知識ないので語彙が枯渇したのであった… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています