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承(物語の始まりと動き出す物語)

すずめが大事にしていた三本脚の子供椅子
脚が何故三本なのかはすずめは思い出せない
タイムカプセルで埋めたはずの日記帳
そこに書いてあったはずだがその中に脚を入れた記憶は無かった

「ねぇ、すずめ。僕の事好き?」

すずめは驚いて声をかけてくる主に振り向く
信じられない光景と草太の素早い行動

「お前は邪魔。僕はその娘に要がある」

あいつがいないと大変な事になる
そう、かつての大震災が再び起こるかも知れないと告げられる
草太は捕まえる旅に出る決意をする

【ネタバレの為割愛】

そしてダイジンを探す旅が始まる
「君は来ない方がいい。危ない旅だ。ここまで手伝ってくれたことに感謝している」
だが、断固として一緒に行くことを固持するすずめ
「私は二度とあんな事を起こしたくない。私は地震が憎いの。それに……その椅子の格好でどうやって鍵を回すのかな?」
にやにやと問いかけるすずめに言葉が詰まる草太
「君は鍵を回す役目だけやってくれればいい。それ以外は決して手を出すのは駄目だ。いい?これはとても危険な仕事なんだ」
「OK。それでいいよ。後、スマホも貸して。その木の指じゃスマホ反応しないから」
怒る草太に笑いながらスマホと鍵を取り上げるすずめ

こうして二人の旅は始まった
旅の途中苦難に会いながらも人との触れ合いの中で震災への想いを乗り越えて強く生きていく女性と出会う
その中ですずめは人を助けるという事の大切さ、そして強く生きる逞しさを学んでいく

【ネタバレの為大幅割愛】

この中で叔母さんからの愛情と今まで母親が居なくて遠慮していた自分を少しずつ反省するすずめ
この旅が終わったら叔母さんにお礼をいっぱい言おう
後、絶対聞けなかった母さんの事も思い切って聞けるかも

成長するすずめは何時しか子供の時の母親との記憶が少しずつ霧が晴れていく