賢治マニアの少年の会話の通り「林檎は自己犠牲をした者へのご褒美」なので>>815で解釈したものに付け加えると
2008年に高倉父母が失踪し、兄妹一緒に生活出来なくなった危機を救う為に
高倉兄弟は陽毬を生き延びさせる為に池辺の伯父に任せ
陽毬を高倉家の呪いから解放する為に「自ら世界から消滅する選択をした時」に
高倉兄弟はご褒美の林檎を貰っていたのだろう。

その林檎は「この世界とあっちの世界を繋ぐもの」なので
生者(池辺陽毬)と死者(高倉兄弟)が共存する夢の世界が生まれた。

そして兄弟は林檎が持つ「一つの宇宙を創造するだけの力」で
初めに陽毬を笑顔にする為、高倉家をリフォームしたのだろう。

また銀河鉄道の夜と同じく
テロ事件で大切な人との関係を喪った他の乗客が本当の幸いを見つける為に同じ列車に同乗してるように
苹果や真砂子達も兄妹が林檎で作った宇宙の中、創造主の陽毬や高倉兄弟と共存していた、という訳か。


そして「死んだら全部おしまい」
「おしまいじゃないよ!むしろ、そこから始まる」とは
つまり運命共同体に属する一人が死んで関係性も喪われたら全部お終いに思えるかもしれないが
生き残った方が次の運命共同体を作って「大切な人に伝えたい言葉」「我が家の秘伝の林檎」など大切な思い出も次に繋げれば
そこ(次)から始まる、と言いたかった訳ね。