2017/01/29(日) 10:59:50 ID:neeZgEoY ――そんな 敏腕アニメーターの方とタッグを組むからこそ、こんな挑戦的なカットになったとか、ご自身の表現の変化はありますか? 
いえ、絵コンテを描き始めた時は、まだ安藤さんも、そうそうたるアニメーターの方も、この作品への参加は1人も決まっていなかったので、コンテの時点でどのアニメーターがこの芝居と当て書きをしたわけではないんですね。 

ただ、これまではムリだろうと判断していたことも、今回はあまり気にせずコンテで描いてしまうようにはしていました。 
作画監督補佐に入って頂いた土屋堅一さんとは『言の葉の庭』とか大成建設のCMをやっているんですけど、堅実なアニメーションを描く人で、 
布団から起き上がって歩くといったような生活芝居もとても巧い方なんですよね。 
少なくとも土屋さんはいてくれるから、絵コンテでもなんとなく当てにして描いてはいました。 

これまでも僕の絵コンテって、止まっていても物語にはなるような描き方をしていると思うんですよね。 
あるいは、動きがそこまで緻密でなくても、カット切り替えや音楽の使い方で気持よく観られるような絵コンテにしているつもりなんですよ。 
なので、やはり今作品でも、芝居に頼りきった形では見せていないんですね。それでも出来上がったフィルムを見てみると、すごいと思うことがあって。