舌で観る映画

数年ぶりに劇場に足を運んだ。今期は従来と
異なる作風に注目らしい。内容に触れずに
映像作品の感想を伝えるのは不可能に近い
世間には観た気にさせられる情報も多いが
詳しく述べられた評価を読んだとしても
醒めた目で観たり、期待し過ぎていては
決して、何事も面白くなってはくれない

これから観に逝くのであれば
ファンであれ一見さんであれ
視聴意欲を煽る広告に目を瞑り
巷の擁護や賞賛の声に耳を塞ぎ
劇場では食品の臭いに鼻を摘み
一切の期待を捨てて、

所詮は子供向け、玩具の長編CM
王道を逃げ道にした大雑把でありがちな展開
ピンチになって逆転して最期は主人公達が勝つだけ
徐々に姿を現すハッピーエンドを1時間眺める苦行

最低でもこれくらいは、舐めに舐め
まくってスクリーンを見つめて欲しい
大丈夫、君のカラダは憶えている
例え記憶がなくたって、自然に
舐めれば舐めるほど、刺激的に
君のココロが判断してくれる
そう、

  使い古しでも構わない
  分かり易さは正義

ミルキーは、