ハルオの特攻は単なる自己満足の自殺以上のものではないのは確かだな
ゴジラに何か打撃を与えてゴジラによる被害を減らした訳でもなく、フツアたちに何かプラスの影響を与えた訳でもなく
「どうせ(ゴジラへの憎しみを捨てられない)俺なんて生きててもフツアの邪魔になるだけだし……」っていう自暴自棄な自己憐憫以外の何物でもない
そういう結末自体が悪いとは言わないけど少なくとも魅力的な生きざまとは言い難い
別に主人公が自暴自棄な最後を迎えるシナリオ自体が悪い訳じゃないんだけど(それで面白い作品もあるし)
ハルオの場合はそこに深いテーマもなにもなくて、単に一人の青年が頑張ったけど精神的に色々追い詰められて自殺しました以上のものじゃない
人の業を背負って死ぬことで憎しみを封印したと解釈する人もいるけどとてもそういうものを描けたとは思えない