地球脱出のときの子供だったハルオの手を引いて、避難船にまで連れていってくれたのはメトフィエスだった。
これ、だれの手かずっと隠してたから、爺さんだとずっと思ってた。
両親も亡くして居場所もない中で、ずっとメトフィエスはハルオのそばで兄のように見守り助けてくれてたのだろう。
家族、親友、宣教師としての絶対の信頼をよせていた存在。
それがずっと、ギドラという神を呼び出す信者達の英雄を作り上げるため。

ゴジラを倒したいとは思ってたが、人間をすてること、命を捨ててまで、更に地球すべても滅亡の終焉を望んでいなかった。
それを引いているのがメトフィエスとわかって止めなくてはと思っても、最後までは憎めなかったハルオ。
メトの亡骸を抱いて泣いていた。

おめー、ユウコの時といい決断が遅いんだよ。
作られた英雄だからとはいえ、感情のみで最初から最後までここまで共感もできない主役もあまりみたことない。
人間ドラマやりたかったのか、宗教映画で政治的メッセージなのかも胡散臭くなっていた。
ギドラ綺麗なビジュアルなのに、しょぼいかみつきのみ。咆哮もレーザーもない。

脚本 糞杉