すげーな
ここまでハッキリとルルーシュ=御者説を否定したのに作品の美学も受け入れずにルルーシュは生きてる!
と言える神経が


大河内 一楼@ichirou_o
【ギアスの思い出76】
ルルーシュという人間の物語を書くにあたって、最初に谷口監督と確認し合ったことがあります。
それは、ルルーシュの結末が「死」であるということです。

【ギアスの思い出77】
なぜ、そこを確認したのか? 自分としては、このルルーシュという人間は、許されてはならない人間だと思ったからです。
彼の想いは純粋ですが、でも、あまりにも殺しすぎます。欺きすぎるのです。

【ギアスの思い出78】
そうした彼の罪が、許されるような結末であってはいけない。
少なくとも彼は、自分の罪を自覚して、死をもって償うべきだろう。
それが、僕と、谷口監督の作品倫理観でした。

【ギアスの思い出80】
ただ、谷口監督と約束した通りに、結末に関してだけは変わっていません。
ルルーシュという男は、自分の罪を「死」という形で償う。これは、彼がそれを選択するまでになる物語なのだと。

【ギアスの思い出81】
おそらく、第一話のルルーシュだったら、「死」を選択しなかったでしょう。
なんとかその選択肢を回避できないかと、あがいたはずです。ナナリーのためにも、彼は死ねなかった。

【ギアスの思い出82】
でも、最終回の彼は違います。
罪への意識と、ナナリーの成長。50話かけて、彼も、彼の周りも、善し悪しは別にして「変わった」のです。」