>>676
もちろん、子供の頃はいろんな話を聞かされたもんだ。

昔は警察もヤバかったそうだな。闇米が当たり前に流通してる状態だった頃、警察が一般
市民に執拗な職務質問をしては、闇米を「違法」だからという理由で没収し、自分達で食
っていたという話を聞いたことがある。これは、俺のじいちゃん、ばあちゃんの体験談だ
から嘘ではなかろう。でも、俺はそんな話をまるで自分が体験したことかのように他人に
断言口調で語ったりはしない。

海軍さんのエリートも然り。そりゃ、生きてたら特権階級の生活が保障されてたかも知れ
ないけど、物語上はとっくに連合艦隊が撃沈して、おそらく清太の父親もとっくに死んで
いたものと思われる(物語が始まった時点で、とっくに死んでいただろう)。
そして、実家まで丸焼けになって、焼け出されで乞食同然になった幼い兄弟(第三者から
は、この兄弟も生死不明扱いになっているはず)を、大掛かりな捜索までして保護すると
は思えないな。現代の科学技術を以ってしても、行方不明者を捜索するのは依然として容
易なことではない。

だから、清太と節子が生死不明(空襲の状況から生存可能性は絶望的)と判断されたら、
いくら親が偉いさんであっても、放置される可能性はある。
当時は今とは比較にならないくらい科学技術が低いし、資源もない。戦争の大混乱の中、
空襲の直撃を受けて行方不明になってる奴にいつまでも構ってられるとは思えんね。

これが俺の考えだが、キミ達はそれでも「海軍さんのエリートの子供だけは違うんだ!」
と熱弁を奮うのかね? 何を根拠に? キミ達が当時の何を知ってる?