5次元の話について。最後の2行以外は読み飛ばして構わない。

クスリのカプセルを想像してどのように転がるかを想像してみる。
円柱の直角方向にのみ前進か後退しかできない。
カプセルの長さを小さくすると球に近付いていく。
すると前後左右ナナメどちらにも移動できるようになる。
自然界には小さくしていくと運動の自由度があがるという決まりごとがある。
パチンコ玉は勝手に空を飛ばないけど、煙の粒子ほどの大きさにすると前後左右上下どちらにもフワフワ飛んでっちゃう。
そんなイメージで解釈してもらえばいい。

同じように3次元空間の区切りをどんどん小さくして原子ほどの空間に限定すると運動方向の自由度がいきなり上昇する。
天体運動では引力で引かれた惑星は楕円軌道しかとらないのだが、原子サイズでの電子の軌道は8の時、非対称に捻じれて不可解な軌道をとる。
次数をどのように上昇させるかというと3次元ならX,Y,Z軸が固定されてるけど、それに回転という自由度が加わる。
そうすることで一気に7次元までなら人間の感覚的理解でも把握できるんだよね。
さらにクオークを構成する世界まで小さくするともっと運動の自由度が上がる。

東京大学で行ったビッグバンシミュレーション結果からも、宇宙は3次元方向のみ膨張しつづけて
残りの7次元はほとんど膨張しなかったらしいことが示されてる。
人間が高次元を認識できないのは、とてつもなく大きいからではなく、小さすぎて光学観測できないだけだというのが現在の結論。

つまり、量子力学・天文学での高次元に対する正確な理解はロマンティックでもなんでもなくなってしまうよと。
物語は浅く、広い知識で解釈したほうがいいんだよ。