長文質問失礼する

正月の放送の録画を見て、その後ネットのレビューを見てたんだけど、ちょっとわからないところあったからお前ら教えてくれ



前半は文句なしに100点なんですよ。中半の衝撃的展開もいい感じ。ただ後半が微妙。
私は最初「切ない青春ラブストーリー」と「SF」というものを分けて「前者を見たい人には100点」「後者を見たい人は50点」ってコメントをしようとも思った。
でもそれは間違いだと思った
ちなみにSF50点なのは、SF設定で状況に臨場感を与える上で大切な「法則」が欠けていて、
「主人公が与えられた条件の中でいかに困難を乗り切るのか」で部分の「与えられた条件(記憶がどうすればもどるのか)」がかなり曖昧である事。
簡単に言えば「物語(脚本)の矛盾点を消すために記憶が消えているな(あと町長の判断基準がクレーターの外輪の感動場面を作るためだけに矛盾しまくってる)」ってのがダダ分かり。
「いかに困難を乗り切るか」は頑張ってたんだけど、その頑張りの方向性を決める法則がこれじゃあ、空回りしちゃう。
そしてラスト(あれは正直尺が長い)の奇跡が奇跡足りえない気がする。
奇跡を起こすにはアイテムがあってこそでしょう。それで高校生のうちにカタをつけておくべきだった。
監督は社会人にも夢や奇跡を感じて欲しかったのかもしれないが、社会人になった2人がそこに着地点を見つけるにはあまりにも曖昧な奇跡だ。
この映画の最大の失敗は「SFの矛盾点」をある程度妥協して、徹底して真面目に「夢の中のような切ないラブストーリー」を作ろうとした点。
でも、その妥協のせいで「切ないラブストーリー」が「夢」になってしまった。
5年後「夢」がある日現実になる奇跡とい うラストにモヤモヤが残ってしまった。
監督はこの物語が夢なのか現実なのかはっきりするべきだった。
映画って本当に怖いよね。素晴らしいSF青春ラブストーリー映画なのに。