最近神話研究の書籍を読んでるんだが、駿は神話的なメタファーをよく取り入れてるんだな
おとぎ話等で怪物になった王子をヒロインが元に戻すモチーフがよく出現するのは
それ自体が恋愛や結婚で経験する反発や別離を象徴してるからなんだとか
理解出来ない異形のものになってしまった異性を信じ貫き通せるか、というのがヒロインの成長過程の試練として組み込まれてるらしい

千尋やハウル、ポニョには全てこの展開が組み込まれてるよな
後期駿作品は物語がよくわからないと言われつつ胸を打つのは、やっぱりこういう造詣に富んだ作劇をしてるからだろう
自称日本神話のモチーフを取り入れたらしい新海さんの作品からはそういったものを何も感じ取れないけど
相手を好きになったり、壁や試練を乗り越えるなんて要素ないもんな