日下公人が瀬島龍三に開戦前夜の大本営について質問した。
1941年11月26日にハル・ノートが出た頃、ドイツ軍の進撃がモスクワの前面50kmで停止し、大本営は「冬が明けて来年春になれば、また攻撃再開でモスクワは落ちる。」と考えていた。
「本当に大本営はそう思っていたんですか?」と瀬島龍三に尋ねると「思っていた。」と。
続けて「もしもドイツがこれでストップだと判断したら、それでも日本は12月8日の開戦をやりましたか?」と尋ねると、「日下さん、絶対そんなことはありません。
私はあのとき、大本営の参謀本部の作戦課にいたけれど、ドイツの勝利が前提でみんな浮き足立ったのであって、ドイツ・ストップと聞いたなら全員『やめ』です。
それでも日本だけやるという人なんかいません。その空気は、私はよく知っています。」と答えた

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普通先の大戦を熱く語るレベルの人間なら、この話くらい当たり前に知ってるわな